目次

MPINO STUDIO 2 Phase 8・アクティビティバーとサイドパネル

アクティビティバーからエクスプローラー・ラダー設定・ライブラリ・シンボルを開いて使用する方法を説明します。

アクティビティバーとサイドパネルの確認順序

1. アクティビティバーから画面を開く

アクティビティバーは画面左端の縦に並んだアイコン領域です。アイコンにより、左サイドパネル、画面下部パネル、または別ウィンドウが開きます。

エクスプローラーから設定までの7個のアクティビティバーアイコン

マーカー ツール 開く位置 用途
① エクスプローラー 左サイドパネル プロジェクトファイル、ボード、Arduino Code、ラダーのタブを確認します。
② ラダー設定 左サイドパネル 現在のボードのピンマッピングとメモリ領域を確認します。
③ ラダーピンマップ設定 別ウィンドウ LDアドレスとArduinoピンの対応を変更します。詳しくはPhase 7・ラダーピンマップ設定を確認してください。
④ ライブラリ 左サイドパネル ライブラリの検索・インストール・削除・インポートを行います。
⑤ シンボル 移動可能な独立ウィンドウ PLCメモリアドレスにシンボルとコメントを登録します。
⑥ シリアルモニター 画面下部パネル シリアルモニターのタブを開閉します。接続と送受信はPhase 6・シリアルモニターの接続で説明します。
⑦ 設定 別ウィンドウ 環境設定を開きます。各設定はPhase 7・環境設定で説明します。

エクスプローラー・ラダー設定・ライブラリは同じサイドパネル領域を使用します。閉じた状態でアイコンを選択すると開き、別のアイコンを選択すると内容が切り替わります。選択中のアイコンをもう一度選択すると閉じます。Ctrl + Bでもサイドパネルを開閉できます。

シリアルモニターのアイコンも下部パネルで同じように動作します。下部パネルが閉じている場合はシリアルモニターを開き、別の下部タブが表示されている場合はシリアルモニターに切り替え、すでに選択されている場合は下部パネルを閉じます。

2. エクスプローラー

エクスプローラーは現在のプロジェクトに含まれるファイルとラダーを表示します。項目を選択すると、中央の編集画面が該当するArduino Codeまたはラダーロジックに切り替わります。

プロジェクトファイル、ボード、コード、ラダーを表示したエクスプローラー

マーカー 表示項目 確認または実行する内容
① ファイル 開いている.mp2プロジェクトのファイル名です。保存前はUntitledと表示されます。
② ボード 現在のプロジェクトで選択されているボードです。
③ ボード変更 別のボードを選択するウィンドウを開きます。変更後の確認事項はPhase 7・ボード変更で説明します。
④ コード Arduino Codeファイルを表示します。ファイル名を選択するとコード編集画面へ移動します。
⑤ ラダー プロジェクトのラダーロジックを表示します。名前を選択するとラダー編集画面へ移動します。

プロジェクトを変更して保存していない場合は、エクスプローラーのタイトル横に点が表示されます。保存すると点が消えます。拡張モジュールを使用するプロジェクトでは、ボードの下にオプションモジュールとX・Y・F・Kの個数も表示されます。

コードとラダーの右にある+は新しい項目を作成します。名前の変更・削除・順序変更はPhase 5・コードファイルの作成・管理で確認できます。

3. ラダー設定

ラダー設定は現在のボードのLDアドレス、Arduinoピン、PLCメモリの使用数を確認する読み取り専用パネルです。

ピンマッピングとメモリ領域を表示したラダー設定パネル

マーカー 表示項目 読み方
① 現在のボード ピンとメモリ情報を表示している基準ボードです。
② ピンマッピング 見出しを選択するとLD・Arduinoピン一覧を折りたたみます。
③ LD・Arduino LDはラダーで使用するアドレス、Arduinoは対応するArduinoピンです。
④ 未使用ピン 薄く表示された行は、現在のピンマップで使用が解除されています。
⑤ メモリ領域 見出しを選択するとP・M・D・C・T・Rのメモリ数を折りたたみます。
⑥ 個数・単位・SRAM 領域ごとの個数とビット・ワード・実数の単位を表示します。下部にはPLCメモリの推定SRAM使用量とボードの全SRAMが表示されます。

ピンマッピングとメモリ領域は別々に折りたためます。長いピン一覧を見るときはメモリ領域を閉じ、メモリ数を見るときはピンマッピングを閉じると必要な情報が一画面に収まります。

LDアドレスや使用状態を変更する場合は、アクティビティバーのラダーピンマップ設定を使用します。編集方法はPhase 7・ラダーピンマップ設定を確認してください。メモリ数を変更する場合は、設定 → メモリ領域設定を選択します。メモリ数とアドレス範囲はPhase 2・メモリ領域で説明します。

4. ライブラリ

ライブラリパネルでは、オンラインライブラリの検索・インストール、プロジェクトへの組み込み、フォルダ・ソースファイル・ZIPファイルからのインポートを行います。

ライブラリの検索・インストール

Servoを検索したライブラリパネル

マーカー 画面項目 動作
① 検索欄 ライブラリ名または検索語を入力します。入力を止めると結果が更新されます。
② 探す オンラインライブラリのインデックスを再取得します。最初の検索で結果がない場合に選択します。
③ フィルター 互換のみ表示は現在のボードに互換表示がある結果だけを、インストール済みライブラリはPCにインストールされた項目だけを表示します。
④ 互換表示 現在のボードのアーキテクチャとライブラリ情報を比較した結果です。
⑤ インストール・削除 未インストールの項目はインストール、インストール済みの項目は削除と表示されます。

検索欄にライブラリ名を入力し、必要な項目のインストールを選択します。完了するとボタンが削除に変わります。以前の状態が残る場合は再読み込みを選択し、一覧とArduino Codeの入力候補を更新します。

互換表示はライブラリが公開しているアーキテクチャ情報に基づく参考情報です。互換と表示されても、特定のピン、タイマー、MCU機能に依存するライブラリはビルド結果や動作が異なる場合があります。

インストール済みライブラリの管理・プロジェクトへの組み込み

インストール済みライブラリのバージョン、配布、表示、削除

マーカー 画面項目 動作
① インストール済みライブラリ 検索結果の代わりに、このPCにインストールされた項目だけを表示します。
② バージョン 現在インストールされているバージョンです。
③ 配布 選択したライブラリを保存するプロジェクトファイルに含めます。
④ 表示 ライブラリのインストールフォルダを開きます。
⑤ 削除 ユーザーライブラリフォルダから削除します。

配布を選択したライブラリは、プロジェクト保存時に現在のフォルダ内容が.mp2ファイルへ含まれます。別のPCでそのプロジェクトを開くと、同梱されたライブラリを使用できます。同じ名前のライブラリがそのPCにすでにある場合は、PC側のライブラリが優先されます。

MPINO Studio 2が標準で提供するライブラリには配布を表示しません。多くのライブラリを含めるとプロジェクトファイルも大きくなります。

ユーザーライブラリフォルダの変更はPhase 7・一般設定で確認できます。

オフラインライブラリのインポート

ライブラリの再読み込みとフォルダ・ファイル・ZIPのインポート

マーカー 画面項目 動作
① ライブラリツール 再読み込みはフォルダの変更を読み直し、フォルダを開くはユーザーライブラリフォルダを開きます。
② インポート インポート方法を選択するメニューを開きます。
③ フォルダから library.propertiesとソースファイルを含むライブラリフォルダを選択します。
④ ファイル/ZIPから .h、.cpp、.cなどの個別ソースファイル、またはZIPライブラリを選択します。
選択形式 処理方法
ライブラリフォルダ フォルダ全体を一つのライブラリとしてインポートします。
個別ソースファイル 選択したファイルをまとめるライブラリ名を入力してインポートします。名前には\ / : * ? “ < > &#124;を使用できません。
ZIPファイル ZIP内のライブラリ構造を読み取ります。複数のZIPを同時に選択できます。

ZIPファイルと個別ソースファイルは一度に混在して選択できません。ZIPを先にインポートし、もう一度ファイル/ZIPからを開いて個別ソースファイルを選択します。

ソースファイルをライブラリのルートへ直接コピーすると、フォルダ構造がないためビルドと入力候補から除外される場合があります。インポート → ファイル/ZIPからでインストールし、再読み込みを選択してください。

5. シンボル

シンボルはPLCメモリアドレスに付ける読みやすい名前です。例えばM0にMotorを登録すると、ラダーにMotorと表示され、Arduino Codeからも同じ名前でM0メモリを読み書きできます。

シンボルウィンドウ

アドレス・シンボル・コメント入力とメモリタブがあるシンボルウィンドウ

マーカー 画面項目 動作
① 新規シンボル アドレス、シンボル、必要に応じてコメントを入力し、追加を選択します。
② メモリタブ P・M・D・C・T・R領域ごとに表示します。文字横の数字は各領域の登録数です。
③ 並び順 アドレス順とシンボル順を切り替えます。画面の表示順だけが変わります。
④ 取り込み・書き出し シンボル一覧をCSVまたはXLSXファイルで交換します。
⑤ シンボル一覧 アドレス、シンボル、コメントを表示します。各セルを選択すると直接編集できます。
⑥ 削除 確認ウィンドウを表示せず、その行を直ちに削除します。

シンボルウィンドウは編集画面上で移動できます。アクティビティバーのシンボルをもう一度選択すると閉じます。開いたままでも背面のArduino Codeとラダーを確認・編集できます。

追加・編集・削除

  1. 上部の入力欄にアドレス、シンボル、必要に応じてコメントを入力します。
  2. 追加を選択するかEnterを押します。
  3. 登録されると該当するメモリ領域のタブが開き、フォーカスがアドレス欄へ戻ります。

登録済みのアドレス、シンボル、コメントを選択すると表内で編集できます。Enterを押すか別の場所を選択すると適用され、Escを押すと編集前の値へ戻ります。

削除は確認なしで適用されます。シンボルの追加・編集・削除と、アドレス変更によるラダーセルの変更は、ラダー編集のCtrl + Zでは元に戻せません。

アドレスとシンボル名の規則

項目 規則 使用できる例 使用できない例
アドレス P・M・D・C・T・Rのいずれか1文字と0以上の整数で構成します。 P0, M10, D25, R3 D0.1, WM0, A0, M-1
先頭文字 文字または_で始めます。 Motor, _Ready, 運転中 1Motor, -Ready
シンボル全体 アドレスと同じ形式、または@で始まる名前は使用できません。 StartBtn, Temp_1 M10, @ON
重複 アドレスとシンボル名はそれぞれ一意でなければなりません。英字の大文字と小文字を区別せずに重複を確認します。 Motor, Start Motorとmotorを同時に登録

登録済みのMotorを再入力したときのシンボルエラー

マーカー 画面項目 確認内容
① 入力値 登録できなかった値が残るため、誤った部分をすぐに修正できます。
② エラー内容 追加または編集できない理由を表示します。無効な行だけが部分的に登録されることはありません。

アドレス変更とラダーへの反映

登録済みシンボルのアドレスを変更するとき、以前のアドレスを使うラダーセルがある場合は、同時に変更するセル数を表示する確認ウィンドウが開きます。

M0シンボルとラダーセル2個をM2へ変更する確認ウィンドウ

変更項目 適用結果 確認ウィンドウ
シンボル名 ラダーに表示する名前が変わります。ラダーセルに保存された実アドレスは変わりません。 表示しません。
シンボルアドレス 実際のメモリアドレスが変わり、以前のアドレスを変数として使うラダーセルも新しいアドレスへ変わります。 影響するラダーセルがある場合に個数を表示します。

キャンセルすると、シンボルとラダーセルはどちらも以前のアドレスを維持します。影響するラダーセルがない場合は確認ウィンドウを表示せずに変更します。

取り込み・書き出し

機能 対応形式 処理方法
書き出し .xlsx, .csv 現在の一覧をアドレス・シンボル・コメントの3列で保存します。
取り込み .xlsx, .csv ファイルの内容で現在の一覧全体を置き換えます。アドレスは大文字へ変換し、シンボルとコメントは入力文字を維持します。

ファイル内の1行でもアドレス・名前規則に違反するか重複している場合は、取り込み全体を中止して現在の一覧を維持します。既存一覧へ行を追加する処理ではないため、必要な場合は取り込み前に現在の一覧を書き出してください。

ラダーとArduino Codeで使用する

M0に登録したMotorシンボルをラダーとArduino Codeで共有

ラダーセルには実アドレスが保存され、シンボルはそのアドレスを読みやすく表示する名前です。そのため、シンボル名だけを変更してもラダーのメモリ動作は変わりません。

Arduino Codeで使用できるシンボルはビルド時に次のように接続されます。

// シンボル: M0 = Motor, M10 = Start
if (Start) {
  Motor = true;
}

Arduino Codeで使うシンボルは、英字または_で始まり、残りが英字・数字・_で構成されたC識別子でなければなりません。C/C++予約語、P・M・D・C・T・Rのメモリ配列名、setup、loop、digitalWriteなどのArduino・生成関数名と重なるシンボルはArduino Code用の定義から除外されます。日本語や韓国語の名前はラダーでは使用できますが、Arduino Codeでは実アドレスを使用してください。

同じメモリを共有する構造はPhase 2・Arduino Codeとラダーロジックのメモリ共有で確認できます。

6. 問題解決方法

症状 確認項目 解決方法
アクティビティバーを選択してもサイドパネルが表示されません。 同じアイコンを2回選択したか、Ctrl + Bで閉じたかを確認します。 エクスプローラー・ラダー設定・ライブラリのうち必要なアイコンを1回選択します。
ライブラリの検索結果が表示されません。 インターネット接続、検索語、互換のみ表示を確認します。 探すでインデックスを更新し、フィルターを解除して再検索します。
インストールまたはインポートしたライブラリが一覧にありません。 処理が完了したか、ユーザーライブラリフォルダが正しいかを確認します。 再読み込みを選択して一覧と入力候補を更新します。
ZIPとソースファイルを同時にインポートできません。 ZIPと.h・.cppなどを混在して選択していないか確認します。 ZIPと個別ソースファイルを分けて2回インポートします。
シンボルを追加または編集できません。 シンボルウィンドウ下部のエラーと重複を確認します。 エラーが表示されたアドレスまたは名前を修正して再度適用します。
シンボルアドレス変更時にラダーセル数が表示されます。 以前のアドレスを変数として使用するラダーセルの数です。 新しいアドレスと影響範囲を確認し、変更またはキャンセルを選択します。
シンボルを取り込んだ後、以前の一覧が変わりました。 取り込みは一覧を結合せず、全体を置き換えます。 必要な既存シンボルをファイルへ含めるか、取り込み前に以前の一覧を書き出します。
Arduino Codeでシンボル名を使用できません。 C識別子の形式と予約語・内蔵名との重複を確認します。 英字または_で始まる一意の名前へ変更するか、実メモリアドレスを使用します。

関連文書

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