
MPS Series
MPS-16A8R8T
MPS-16A8R8T 産業用PLCコントローラ
MPS-16A8R8Tは産業用PLCコントローラで、絶縁デジタル入力16点とリレー + トランジスタ出力16点を備えます。RS-232, RS-485, UART, I²C通信に対応し、MP STUDIO(ラダーロジック)でプログラミングします。DINレール取付対応で、自動化・試験・HMI連携・設備制御に適しています。

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主な特長
/ FEATURES- MP STUDIO(ラダーロジック)でプログラミング
- フォトカプラ絶縁デジタル入力 16点(NPN/PNP、最大40V対応)
- AC/DC無電圧接点スイッチング用リレー出力 8点
- 高速DCスイッチング用トランジスタ(シンク)出力 8点
- アナログ入力 4点(0–5V / 4–20mA / 0–10V レンジ)
- アナログ出力 2点
- NTC温度入力 2点(−40 ~ +120 °C)
- 産業用通信: RS-485, RS-232, UART, I²C · Modbus RTU
- DINレール35mm取付、産業現場向け絶縁I/O
仕様
/ SPEC| 電源入力 | DC 12V ~ 24V |
|---|---|
| デジタル入力 | 16 |
| リレー出力 | 8 |
| トランジスタ出力 | 8 |
| アナログ入力 | 4 |
| アナログ出力 | 2 |
| 温度センサ入力 | 2 |
| 高速パルス入力 | 2 |
| 高速パルス出力 | 4 |
| エンコーダ入力 | 1 |
| RS-232 | 1ch |
| RS-485 | 1ch |
| UART | 1ch |
| I²C | 1ch |
| Modbus RTU | はい |
| LS Cnet | はい |
ソフトウェア
MP STUDIO — ラダーロジック
MPSシリーズは無料の開発ツール MP STUDIO でプログラミングします。ラダー図で制御ロジックを描き、アナログ・温度・高速カウンタ・パルス出力はファンクションブロックとして呼び出せます。
ラダーロジック専用
接点とコイルで記述 — 既存のPLC経験がそのまま活かせます
ファンクションブロック
ADC・NTEMP・HCNT・ENCODER・PWM をブロック1つで処理
リアルタイム監視
Ctrl+T でダウンロード、Ctrl+M で現場のままデバッグ
開発環境の準備
アイロジクスの資料室から MP STUDIO をダウンロードしてインストールし、デバイス一覧でご使用のモデルを選択してCOMポートを指定すれば、すぐにダウンロードできます。
MPダウンロードケーブルで接続するモデルは、デバイスマネージャーに「USB Serial Port」と表示されます。表示されない場合はFTDIドライバも併せてインストールしてください。
デジタル入力Digital Input
16チャンネル デジタル入力 / フォトカプラ絶縁
16点のデジタル入力チャンネルで、外部スイッチやセンサーの信号を安定して読み取ります。ラダープログラムでは接点 P0~P15 をそのまま使用します。
P0~P15 入力
合計16点の絶縁デジタル入力
COM0 / COM1 コモン
COM0 = P0~P7 · COM1 = P8~P15(8点1COM)
DC 0 ~ 40V 入力
DC 5V 以上を HIGH として認識 · フォトカプラ絶縁
NPN / PNP 対応
どちらのセンサー配線方式でもそのまま検出
入力チャンネル構成
※ 外部スイッチ・センサーの接続例 — 端子台に DC 12~24V を印加すると該当接点メモリが ON になります
フォトカプラ絶縁
デジタル入力は逆並列LEDとフォトトランジスタで構成した双方向フォトカプラ絶縁段です。NPN・PNP いずれの配線でも検出し、現場配線と制御回路を電気的に分離します。
サンプル ラダー — 入力の読み取り
P0 P32
0000 --| |---------------------------------( )--
P0 = push button (digital input), P32 = lamp on the transistor (sink) output.
P0 ON -> P32 ON P0 OFF -> P32 OFF
The sixteen inputs return to two commons: P0~P7 to COM0 and P8~P15 to COM1.トランジスタ出力Transistor Output
8チャンネル トランジスタ シンク出力 / 非絶縁
8チャンネルのトランジスタ出力で外部負荷をスイッチングします。ラダーで出力接点 P32~P39 が ON になると、その端子に GND が出力されるシンク方式です。
P32~P39 出力
8点の非絶縁トランジスタ シンク出力
V+ / GND 電源
外部負荷電源の P(+) を V+ に、N(−) を GND に接続
非絶縁シンク出力
出力の基準電位が基板の GND と共通です
シンク出力 1A
1点あたり最大 1A · 8点合計で最大 6A
出力チャンネル構成
※ 外部負荷の接続例 — 負荷は V+ と出力端子の間に接続します。⚠️ 出力が ON の状態で出力端子に P(+) 電圧を印加すると、ショートしてトランジスタが破損します。
出力段の構造
この出力段は絶縁されていません。MCU が駆動回路を介して N-MOSFET のゲートを直接制御し、出力端子に流れる電流(1点あたり最大 1A)はその MOSFET が流します。ドレインが出力端子、ソースが基板の GND に接続されるシンク構造のため、負荷電源のマイナスは基板の GND と共通になります。
サンプル ラダー — トランジスタ出力の制御
P1 P33
0000 --| |---------------------------------(S)--
P2 P33
0001 --| |---------------------------------(R)--
P3 P32
0002 --| |---------------------------------(S)--
P1 = start button, P2 = stop button, P33 = a lamp on the transistor output.
P1 ON latches P33 on (it stays on when P1 is released); P2 ON clears it.
Turning a transistor output ON connects GND to that terminal; OFF leaves it floating,
so the load hangs between V+ and the terminal.リレー出力Relay Output
8チャンネル リレー出力 / 無電圧接点による絶縁
8チャンネルのリレー出力で外部負荷をスイッチングします。ラダーで出力接点 P40~P47 が ON になると、その接点が COM と物理的に接続される無電圧接点方式のため、DC・AC どちらの負荷もそのまま扱えます。
P40~P47 出力
8点の絶縁リレー出力
COM3 / COM4 / COM5 / COM6 コモン
COM3 = P40~P41 · COM4 = P42~P43 · COM5 = P44~P45 · COM6 = P46~P47(2点1COM)
DC · AC 負荷
0 ~ 30V D.C / 0 ~ 250V A.C の無電圧接点
接点容量 5A
1点あたり最大 5A
出力チャンネル構成
※ 外部負荷の接続例 — 負荷電源は COM 側に供給します。リレー接点は無電圧接点のため、DC(極性不問)・AC のいずれも接続できます。接点容量は 0 ~ 30V D.C / 0 ~ 250V A.C、1点あたり最大 5A です。
リレー出力段の構造
制御回路がリレーコイルを駆動し、負荷はコイルと電気的に分離された接点側でスイッチングされます。接点自体に電圧は乗っていない無電圧接点のため、負荷電源の種類や極性を選びません。
サンプル ラダー — リレー出力の制御
P0 P40
0000 --| |---------------------------------( )--
P0 = push button (digital input), P40 = motor on the relay output.
When the P40 memory turns ON the relay terminal is physically connected to its COM.
The eight relay points are grouped two to a common: P40 P41 on COM3, P42 P43 on COM4,
P44 P45 on COM5 and P46 P47 on COM6.アナログ入力Analog Input
4チャンネル アナログ入力 — 入力レンジは基板側で選択
AI0~AI3 と AGND を1つのねじ端子台で引き出します。4チャンネルすべてが10ビットで、入力レンジは基板側で設定します。3種類のレンジの設定方法は下の表にあります。ラダーからは ADC ファンクションブロックで読み取ります。
AI0~AI3 · 4チャンネル
10ビット分解能(0~1023)アナログ入力4点
3種類のレンジ
0(4) ~ 20mA · DC 0(1) ~ 5V · DC 0 ~ 10V
基板側で設定
ヘッダキャップでレンジを選択 — 配線変更は不要
4~20mA は ADC2
電流入力・1~5V は 0~818 で読み取ります
アナログ入力端子台
※ ねじ端子台のシルクは AI0 · AI1 · AI2 · AI3 と AGND です。レンジは横のヘッダで選択し、その選択はこの端子台に配線したチャンネルに適用されます。センサーを配線する前にご確認ください。
入力レンジと設定方法
| レンジ | 設定方法 | 入力抵抗 |
|---|---|---|
| 0(4) ~ 20mA | 出荷時の既定 — ジャンパピンが挿さった状態 | 250 Ω |
| DC 0(1) ~ 5V | ジャンパピンを取り外す | 1 MΩ |
| DC 0 ~ 10V | 仕様書には Optional とのみ記載 | 2 MΩ |
全チャンネルが10ビット分解能(0~1023)で、ADC ファンクションブロックで読み取ります。4~20mA と DC 1~5V は ADC2 ファンクションブロックを使用し、その場合の分解能は 0~1023 ではなく 0~818 です。
サンプル ラダー — アナログ入力の読み取り
@ON ADC
0000 --| |---------------[ CHANNEL:0 | MAX VALUE:1000 | MIN VALUE:0 | OUT:D0 ]--
Channel AI0 arrives in D0 as 0~1000. The input range is chosen by the jumper cap on
the board, and it ships fitted at 0(4)~20mA. For 4~20mA or DC 1~5V use ADC2 instead,
whose span is 0~818 rather than 0~1023.温度センサー入力NTC
専用コネクタのNTC温度入力2チャンネル
NTC温度入力2チャンネル(T0 · T1)を、アナログ端子台とは別の専用コネクタで提供します。ラダーからは NTEMP ファンクションブロックで読み取り、値は0.1℃単位です — 234 なら 23.4℃ です。
NTC 2チャンネル
T0 · T1
-40℃ ~ 120℃
測定範囲・分解能 0.1℃
NTEMP ファンクションブロック
CHANNEL と OUT — 読み値 234 は 23.4℃
NTC 3950K 10KΩ(25℃)
この入力が想定するサーミスタ
NTC 端子台
※ 2チャンネルが1つの端子台にあり、AGND 極を共通で使用します。この入力は NTC 3950K 10KΩ(25℃) のサーミスタを想定しています。10KΩ のプルアップが基板に内蔵され、分圧回路は 2.5V の基準電圧から取られ、ローパスフィルタを経て MCU に入ります。
温度入力仕様
| チャンネル | 2点 · T0 · T1 |
|---|---|
| センサー | NTC 3950K 10KΩ(25℃) |
| 測定範囲 | -40℃ ~ 120℃ |
| 分解能 | 0.1℃(0~40℃ 基準) |
| プルアップ抵抗 | 10KΩ |
| ファンクションブロック | NTEMP(CHANNEL / OUT) |
NTEMP は温度を0.1℃単位で返します。T1 を読み込んで 234 であれば 23.4℃ です。
サンプル ラダー — NTC温度の読み取り
@ON NTEMP
0000 --| |---------------[ CHANNEL:1 | OUT:D10 ]--
NTEMP channel 1 is the T1 terminal, and it lands in D10 in tenths of a degree:
234 means 23.4 C. T0 and T1 share one AGND pole on the same terminal block.アナログ出力Analog Output
16ビットのアナログ出力2チャンネル / DC 0 ~ 5V
AO0~AO1 は基板左側のねじ端子台に配置されています。ラダーで DAC ファンクションブロックに数値を書き込むと、コンバータがそれを電圧に変換します。16ビット(0 ~ 65535)で、本シリーズ中もっとも高い分解能です。DC 0 ~ 10V は出荷前の変更で対応できます。
AO0~AO1 · 2チャンネル
DC 0 ~ 5V アナログ出力
16ビット分解能
全範囲を 0 ~ 65535 で分解
DAC ファンクションブロック
ラダーから直接書き込み(ライブラリ不要)
外部電源が必要
USB 5V のみでは出力されません
出力が作られる仕組み
※ 基板左側のねじ端子台で、AO0 · AO1 の順です。この端子台の GND 極は取扱説明書に記載がありません。基準電位は基板側の接地端子(AGND · GND)から取ってください。
アナログ出力の仕様
| 接点名 | AO0 · AO1 |
|---|---|
| 点数 | 2ポイント・非絶縁 |
| 出力電圧 | DC 0 ~ 5V |
| オプション | DC 0 ~ 10V |
| 分解能 | 16ビット(0 ~ 65535) |
| ファンクションブロック | DAC — CHANNEL 0~1 / MAX VALUE / MIN VALUE / OUT |
取扱説明書の例:チャンネル 0 に MAX VALUE 1,000・OUT 500 を指定すると、範囲の半分を要求することになるため端子には 2.5V が出力されます。
ご使用前の確認
- USB 5V のみで動作している間はアナログ出力を使用できません。外部 DC 12V ~ 24V 電源を接続してください。
- DC 0 ~ 10V は出荷前の抵抗変更で対応します。ご注文時にお申し付けください(現場での変更はできません)。
- この端子台には GND 極がありません。基準電位は基板側の接地端子(AGND · GND)から取ってください。
- この出力は絶縁されていません。
サンプル ラダー — アナログ出力の制御
@ON DAC
0000 --| |---------------[ CHANNEL:0 | MAX VALUE:1000 | MIN VALUE:0 | OUT:500 ]--
Channel 0 is the AO0 terminal. MAX VALUE 1000 spans the whole DC 0~5V output, so
OUT:500 asks for half of it and 2.5V appears at the terminal.
The output stays at 0V while the board runs on USB 5V alone - connect the external
DC 12V~24V supply before you expect a reading.高速パルス出力PWM Output
独立した2系統のタイマで駆動するPWM出力4点
PWM0~PWM4 の4点のパルス出力を、2個のタイマ資源が駆動します — 0チャンネル = PWM0~PWM1 · 1チャンネル = PWM3~PWM4。同じタイマに属するポートは WIDTH と周波数を共有し、2つのグループは互いに独立しているため、異なる2つの周波数を同時に出力できます。出力は LOW DC 0V / HIGH DC 5V、1点あたり最大30mAです。
PWM出力4点
PWM0~PWM4 · 出力 DC 0V / DC 5V
タイマ2系統
0チャンネル = PWM0~PWM1 · 1チャンネル = PWM3~PWM4
DUTY / WIDTH 0~65535
パルスを直接指定、または周波数で指定
DC 5V · 30mA
LOW DC 0V / HIGH DC 5V · 1点あたり最大30mA
パルス出力ヘッダとDuty
※ ヘッダ2個、シルクは PWM0 · PWM1 · GND / PWM3 · PWM4 · GND。0チャンネル = PWM0~PWM1 · 1チャンネル = PWM3~PWM4 です。
配線の前に
- PWM0・PWM1 は 0チャンネル で動作します。WIDTH と周波数はこのグループ内ですべて同じにしてください(1つを変更するとグループ全体が変わります)。
- PWM3・PWM4 は 1チャンネル で動作します。WIDTH と周波数はこのグループ内ですべて同じにしてください(1つを変更するとグループ全体が変わります)。
- 2つのグループは独立しているため、異なる周波数を同時に出力できます。
- FPWM・NPWM は指定した周波数に合わせてタイマの CLOCK と WIDTH を自動的に変更するため、同じタイマ上で PWM ファンクションブロックと併用することは推奨されません。片方のタイマを PWM、もう片方を FPWM・NPWM で使い分けるのは問題ありません。
- DUTY は WIDTH を超えられません。WIDTH が小さいほど高い周波数で出力されます。
- NPWM の FREQ は 0~60kHz で、30kHz 以下を推奨します。
- ファンクションブロックの PORT パラメータ範囲は取扱説明書に 0~5 と記載されていますが、本製品が端子に引き出しているパルス出力は PWM0 · PWM1 · PWM3 · PWM4 の4点です。残りの番号に対応する端子はありません。
パルス系ファンクションブロック
| ファンクションブロック | 機能 | パラメータ |
|---|---|---|
| PWM | DUTY / WIDTH 指定パルス | PORT 0~5 / DUTY 0~65535 / WIDTH 0~65535 |
| FPWM | 周波数指定パルス(Duty 50%) | PORT 0~5 / FREQ 0~1MHz |
| NPWM | パルス数を指定して出力 | PORT 0~5 / FREQ 0~60kHz / N |
| POFF | パルス出力の停止 | PORT |
出力は LOW DC 0V / HIGH DC 5V、1点あたり最大30mAです。0チャンネル = PWM0~PWM1 · 1チャンネル = PWM3~PWM4 で、WIDTH と周波数は「同じグループ内で」一致している必要があり、2つのグループは互いに自由です。 パルス出力中かどうかは特殊メモリ @PWM0 · @PWM1 · @PWM3 · @PWM4 で確認できます。
サンプル ラダー — PWM出力
P0 PWM
0000 --| |-----------------------[ PORT:0 | DUTY:500 | WIDTH:1000 ]--
P1 POFF
0001 --| |-----------------------[ PORT:0 ]--
P0 FPWM
0002 --| |-----------------------[ PORT:1 | FREQ:1000 ]--
P0 NPWM
0003 --| |-----------------------[ PORT:4 | FREQ:2000 | N:100 ]--
PWM sets the pulse directly; FPWM emits a 50% duty at the frequency asked for, and
NPWM emits a fixed number of pulses (here 100 at 2kHz on PWM4). PWM0 and PWM1 are the
0 channel and PWM3 and PWM4 the 1 channel, so WIDTH has to match inside a channel -
the two channels are free of each other. NPWM allows one on 0,1 and one on 3,4.高速カウンタ · エンコーダCounter · Encoder
絶縁カウンタ2点(最大5KHz)とエンコーダ1チャンネル
カウンタ2点はフォトカプラで絶縁されており、DC 0 ~ 80V の現場信号を直接受けられます。共通端子は専用の COM2 です。エンコーダはこれとは別系統の非絶縁チャンネルで、I2C の2線に出ています。オープンコレクタ出力の機器では、この端子をカウンタのチャンネル2としても使用できます。ラダーからは HCNT・ENCODER ファンクションブロックで読み取ります。
絶縁カウンタ2点
H0 · H1 — 専用の共通端子 COM2 に戻ります
エンコーダ A・B相
SDA がA相、SCL がB相。A相に対しB相が遅れれば増加
エンコーダ2線に 4.7kΩ プルアップ
I2C 側に内蔵済み — 外付け抵抗は不要です
DC 0 ~ 80V · 5KHz
HIGH認識は DC 5V 以上
2種類の入力の使いかた
※ カウンタ端子は絶縁されています。24V のパルス源を H0 · H1 に直接接続し、戻りを COM2 に取ります。HIGH認識は DC 5V 以上 です。エンコーダの2線は別回路で、DC 0 ~ 5V、4.7kΩ プルアップ が基板に内蔵されています。
ご使用前の確認
- エンコーダ(または SDA をカウンタのチャンネル2として使う場合)は SDA・SCL を占有するため、I²C通信は同時に使用できません。物理的に同じ2線です。
- 絶縁入力 H0 · H1 の最大入力周波数は 5KHz です。これより速いパルスは、チャンネル2として SDA(0 ~ 50kHz 以上)をご使用ください。
- カウンタ2点は共通端子 COM2 を共有します。デジタル入力の共通端子とは別です。
- エンコーダの2線は絶縁されていません(DC 0 ~ 5V)。絶縁が必要な現場信号は H0 · H1 またはデジタル入力をご使用ください。
入力とファンクションブロック
| 入力 | 端子 | 仕様 |
|---|---|---|
| 高速カウンタ | H0 · H1(COM2) | 絶縁 · DC 0 ~ 80V · 最大 5KHz |
| エンコーダ | SDA(A相)· SCL(B相) | 非絶縁 · 4.7kΩ プルアップ · DC 0 ~ 5V |
| HCNT / HRST | ブロック | カウンタ値の読み取り(CHANNEL 0 または 1)· リセット |
| ENCODER / ENMOV | ブロック | エンコーダ値の読み取り · 設定 |
| エンコーダ端子のカウンタ兼用 | SDA = HCNT チャンネル2 | オープンコレクタ出力機器 · 0 ~ 50kHz 以上 |
H0 · H1 は共通端子 COM2 を持つ絶縁入力で、DC 0 ~ 80V、HIGH認識 DC 5V 以上、最大 5KHzです。HCNT の CHANNEL には 0 または 1 を指定します。エンコーダは I2C の2線で、SDA がA相、SCL がB相、DC 0 ~ 5V、4.7kΩ プルアップ 内蔵です。方向はA相の立ち上がりエッジを基準に判定し、B相が遅れていれば増加、早ければ減少します。オープンコレクタ出力のパルス機器は SDA を HCNT のチャンネル2として使用でき、この場合は 0 ~ 50kHz 以上 まで入力できます。
サンプル ラダー — 高速カウンタの読み取り
@ON HCNT
0000 --| |-----------------------[ CHANNEL:0 | OUT:D100 ]--
P0 HRST
0001 --| |-----------------------[ CH:0 ]--
@ON is always on, so the counter free-runs and D100 always holds the count.
P0 = the reset button; HRST clears channel 0 back to zero.サンプル ラダー — エンコーダの読み取りと値の設定
@ON ENCODER
0000 --| |-----------------------[ CHANNEL:0 | OUT:DD0 ]--
P0 ENMOV
0001 --| |-----------------------[ CHANNEL:0 | IN:100 ]--
DD0 is a double word, so the encoder count can run past a single word.
ENMOV writes a value INTO the encoder: here P0 presets channel 0 to 100.通信RS-232 · RS-485 · UART
シリアル3チャンネルと I²C 1チャンネル — すべて基板右端に
RS-232 · RS-485 · UART を同時に引き出しています。MP STUDIO の通信ポート設定では RS-232 がチャンネル1、RS-485 がチャンネル2、UART がチャンネル3 です。3チャンネルとも Modbus RTU と LS産電 Cnet(XBC/LINK)にスレーブとして対応し、NORMAL MODE で独自プロトコルを記述することもできます。I²C はこれとは別のマスターモード専用チャンネルで、プルアップは基板に内蔵済みです。
シリアル3チャンネル
RS-232 = チャンネル1 · RS-485 = チャンネル2 · UART = チャンネル3
RS-485 マルチドロップ
485+・485- の2線に複数の機器を接続
Modbus RTU スレーブ
Cubloc Modbus RTU・LS産電 Cnet(XBC/LINK)にもスレーブとして対応
I²C · 1チャンネル
マスターモード · 1:N · 4.7kΩ プルアップ内蔵
通信端子
※ 4チャンネルとも基板右端の9極ねじ端子台にあります。I²C は SDA · SCL の順で、4.7kΩ のプルアップが内蔵されているため外付け抵抗なしで接続できます。 UART(チャンネル3) グループは同じ端子台に続き、3極です — 取扱説明書がこのグループの極名を記載していないため、上図には描いていません。
RS-485 の接続
※ 485+・485- は基板右端の9極ねじ端子台の極です。MP STUDIO の通信ポート設定ではチャンネル2にあたり、バス上のすべての機器がこの2線を共有します。
通信チャンネル
| チャンネル | 端子 | 対応内容 |
|---|---|---|
| I²C · 1チャンネル | SDA · SCL | マスターのみ · 1:N · 4.7kΩ |
| RS-232 · チャンネル1 | TX・RX | Modbus RTU・LS産電 Cnet スレーブ |
| RS-485 · チャンネル2 | 485+・485- | Modbus RTU・LS産電 Cnet スレーブ |
| UART · チャンネル3 | 3極・極名は非公開 | Modbus RTU・LS産電 Cnet スレーブ |
| NORMAL MODE | シリアル3chすべて | PUT, GET, PUTLEN, GETLEN |
| Cubloc Modbus RTU | シリアル3chすべて | スレーブ · ComfileHMI |
シリアル3チャンネルは MP STUDIO では番号で指定します — RS-232 がチャンネル1、RS-485 がチャンネル2、UART がチャンネル3。ボーレートなどは通信ポート設定で変更します。I²C はこれとは別で、マスターモード・1:N、4.7kΩ のプルアップが基板に実装されています。
ご使用前の確認
- エンコーダ(または高速カウンタのチャンネル2)を使用すると SDA・SCL を占有するため、I²C は同時に使用できません。物理的に同じ2線です。
- I²C はマスターモードのみ対応です。本製品がスレーブとして応答することはできません。
- 通信チャンネルはいずれも絶縁されていません(仕様書の表記は「非絶縁」です)。
- EasyView・M2I・ComfileHMI との接続方法は、アイロジックスのブログ「PLC → HMI 接続」で案内しています。
7セグメント(FND)の接続FND · TM1637
4桁の7セグメント表示器を信号2線で — 最大 2 台
表示器モジュールには TM1637 が内蔵されているため、4桁の表示にクロック線とデータ線の2本しか必要ありません。本製品には表示器専用コネクタがなく、2本の信号は通常のねじ端子に接続します(メーカーの配線記事が使用している組み合わせは CLK = PWM3 · DIO = PWM4)。+5V と GND は電源端子台の +5V 端子、GND はパルス出力端子台の GND 極から取るので、配線は全部で4線です。ラダーからは FINI · FINT · FDATA ファンクションブロックで制御します。
信号2線:CLK と DIO
TM1637 内蔵の4桁モジュールはこれだけで動きます
最大 2 台
1台ごとに専用の端子ペアが必要です
基板から給電
+5V・GND · 最大 1A
FINI · FINT · FDATA
ラダーのファンクションブロック — 初期化・数値表示・セグメント制御
表示器と端子
| 表示器 | 端子 | 端子の役割 |
|---|---|---|
| 1台目 | CLK = PWM0 · DIO = PWM1 | CLK・DIO 資源 |
| 2台目 | CLK = PWM3 · DIO = PWM4 | CLK・DIO 資源 |
| 電源 | +5V · GND | 基板出力 · 最大 1A |
信号端子はパルス出力(PWM)との兼用です。表示器に使用している間、その端子は本来の用途には使えません。FINI は電源投入後に一度だけ実行して2つのポート番号を指定し、FINT は10進数の表示、FDATA はセグメントとドットのビット単位の制御を行います。表示器モジュール自体は別売のアクセサリです。
配線記事の接続例
※ 端子のシルクは PWM3 · PWM4 · +5V · GND です。基板上に CLK・DIO の表記はないため、各線の役割は接続先に記しています。表示器には小数点モードと時計モードの2種類があり、いずれも別売です。
複数台を接続する
※ 表示器1台ごとに専用の CLK・DIO ペアが必要です。+5V と GND は全台で共用します。メーカーの案内記事は PWM0・PWM1 ポートと PWM3・PWM4 ポートを CLK・DIO 資源として使用できると記載し、例として PWM3=CLK・PWM4=DIO を挙げています。下の2組はその記事が挙げる組み合わせで、取扱説明書のパルス出力回路図が分ける2つのタイマグループと同じです。
ご使用前の確認
- 表示器に使用した端子をパルス出力(PWM)として同時に使うことはできません。
- +5V 端子から最大 1A を取り出せるのは、+24V 端子から電源を供給している場合のみです。+5V に DC 5V を投入して使う場合、この端子は電源「入力」であり出力ではありません。
- 本製品のパルス出力は PWM0・PWM1・PWM3・PWM4 の4点のみです。表示器を2台接続すると4点すべてを使うため、パルス出力は残りません。
- FINI の CLK・DIO にはメモリを使用できず、定数のみを指定します。
- 時計モードの製品は小数点の制御ができません。小数点が必要な場合は小数点モードの製品をご使用ください。
- 7セグメントモジュールは別売のアクセサリで、製品には付属しません。
サンプル ラダー — 7セグメント表示
@BEGIN FINI
0000 --| |---------------[ CLK:3 | DIO:4 ]--
@ON FINT
0001 --| |---------------[ IN:D0 | POSITION:1 | LENGTH:4 | DOT:0 | ZERO:@OFF | SIGN:@OFF ]--
@BEGIN runs once at power-up: FINI takes the two PWM port NUMBERS to use as CLK and
DIO - here PWM3 and PWM4, the pair the manufacturer's article gives as its example.
FINT then prints D0 as a decimal across all four digits.
CLK and DIO must be constants; a memory address cannot be used there.
A PWM port driving the display cannot emit pulses at the same time.電源 · 停電保持Power · Backup
DC 12V ~ 24V 入力・5V 変換 — 停電してもデータを保持
本体は DC 12V ~ 24V を入力とし、内部でLM2576 レギュレータにより 5V に変換して使用します。電源容量は 24V 0.5A 以上を目安にしてください。
DC 12V ~ 24V
電源容量は 24V 0.5A 以上
内部 5V
LM2576 DC-DC 変換
+5V 出力 1A
電源端子台から供給・5V 入力にも使用可
スーパーキャパシタ保持
+5V 端子に接続して約10秒
電源配線の前に
- EEPROMは同じ領域に約 100,000 回書き込むとそのセクションが壊れ、復電後の値が不定になることがあります。常時変化する値には下の方法をお使いください。
- USBの5V電源のみではアナログ出力を使用できません。外部電源を投入してください。
- 使用電圧範囲を超えて使用しないでください。
- 電源の極性など、誤配線をしないでください。
電源の流れ
* 3つの電源のいずれでも動作します。外部電源はレギュレータ経由、ダウンロードポートの5Vと +5V 端子へ直接投入した5Vはそのまま入ります。スーパーキャパシタは同じ5Vノードにつながり、電源が失われたときに5Vを保ちます。
電源と停電保持
| 入力電圧 | DC 12V ~ 24V |
|---|---|
| 推奨電源容量 | 24V 0.5A 以上 |
| 内部変換 | LM2576 DC-DC で 5V |
| +5V 出力 | 電源端子台の +5V 端子から最大 1A |
| 5V 入力 | 同じ +5V 端子にDC 5Vを投入すると電源入力として使用できます |
| USB電源動作 | ダウンロードポート経由でパソコンの5Vにより動作 |
| 不揮発メモリ | EEPROM・1領域あたり書き込み約 100,000 回 |
| 停電時の保持 | +5V 端子のスーパーキャパシタで約10秒 |
| 保持できる停電回数 | 停電時のみ書き込むため 100,000 回以上 |
電源容量は 24V 0.5A 以上に、+5V 端子から供給する分(最大 1A)を加えて選定してください。
停電時にデータを保持する方法
値がどのくらいの頻度で変わるかで選びます。はじめの2つは設定だけ、3つ目は部品1つとラダー数行が必要です。
EEPROM 停電保持領域 — たまに変わる値
MP STUDIO の「設定 → データメモリ」で停電保持領域を指定すると、その領域は値が変わるたびに不揮発性のEEPROMへ自動保存されます。コーディングは不要です。ただし1領域あたりの書き込み寿命が約 100,000 回のため、設定値・校正データ・機械設定のように「たまに変わる値」に向いています。
T EEPROM INTERVAL — タイマメモリ
タイマ(T)メモリは値が常時変わるため、同じ設定画面に T EEPROM INTERVAL があります。周期を指定すると変化のたびではなくその周期ごとに保存され、書き込み回数を抑えられます。
スーパーキャパシタ — 常時変わる値
+5V 端子にスーパーキャパシタを接続すると、主電源が切れた後も内部5Vが約10秒間保たれます。主電源をデジタル入力にも接続し、その入力がOFFになった瞬間に使用中の値を停電保持メモリへ移すラダーと、復電時に一度だけ戻すラダーを組みます。EEPROMへの書き込みは停電の瞬間だけになるので、100,000回以上の停電に耐えられます。
取り付け · DINレールDIN Rail
35mm DINレールにクリップで固定、またはPCBの取付穴で直接固定
制御盤内では 35mm DINレールにクリップで固定し、機械に組み込む場合はPCBのØ3.5の取付穴でねじ止めします。レールクリップを使用しない場合の外形は 160.0 × 100.0 mm、レールにクリップを締結した後の高さは 114.2 mm です。
35mm DINレール
制御盤のレールにクリップで固定
PCB直接取り付け
Ø3.5の取付穴でねじ止め
160.0 × 100.0 mm
レールクリップなしのPCB外形
締結後 114.2 mm
クリップ開放時 119.4 mm、締結後 114.2 mm
取り付けと外形寸法
| 取り付け方式 | 35mm DINレール、またはPCB直接(Ø3.5穴) |
|---|---|
| DINレール規格 | 35 mm |
| PCB単体(クリップなし) | 160.0 × 100.0 mm |
| 取付穴 | Ø3.5 mm · ピッチ 143.2 × 90.0 mm |
| クリップ開放(締結前) | 約 119.4 mm |
| クリップ締結後 | 約 114.2 mm |
DINレールを使用しない場合はPCBのØ3.5の取付穴でねじ止めし、レールに取り付ける場合は35mmのレールにクリップを締結して全体の高さは 114.2 mm になります。
35mm DINレールへの取り付け
※ 35mm DINレールにクリップを掛けて固定します。全体の高さはクリップ開放時 119.4 mm、締結後は 114.2 mm です。図はクリップ自体の形状ではなく取り付け方法を示したものです。
外形と取付穴
※ レールクリップを使用しない場合の外形と取付穴です。単位はmmです。
設置時の注意
- 屋内専用です。雨・粉じん・霜・直射日光・結露のある環境には設置できません。
- 引火性・爆発性ガスのある環境には設置しないでください。
- 振動や衝撃の多い場所には設置しないでください。
- 人命や財産に影響の大きい設備(原子力・医療・船舶・車両・航空など)に使用する場合は、必ず二重の安全装置を設けてください。
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/ FILESFAQ
MPS-16A8R8TのI/O点数はどれくらいですか?▾
MPS-16A8R8Tは絶縁デジタル入力16点とリレー出力16点を備え、RS-485, RS-232, UART, I²C通信を搭載しています。詳細は仕様表をご覧ください。
MPS-16A8R8TはModbus RTUに対応していますか?▾
はい。MPS-16A8R8TはシリアルインターフェースでModbus RTUに対応し、マスター・スレーブのいずれでも使用できます。



